特殊造型メイキングコラムColumn

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キャラクター着ぐるみ のパーツ作り

特殊造形スタジオ でお受けするご依頼の中でも、「着ぐるみ」製作のご依頼は 非常に多い分野です。

・ゆるキャラ
・企業や団体のマスコットキャラクター

など、可愛らしいデザイン のご依頼の他、ゼペット では、リアルな動物・架空の生物 などのご依頼も、多く承っております。

着ぐるみ 作り は、人間とは違う ボディーバランス で 造形をすることが殆どです。
頭部 が大きくて 体 が小さいデザインだと、より可愛らしい アニメ のような世界観のキャラクターにもなります。
つまり、中身は 人間が着用できる構造 でも、外見は 人間のサイズ とはかけ離れた、大きなパーツになる ということです。

また、着ぐるみキャラクターのデザイン には、洋服 を着ていたり、帽子 を被っていたり、様々な装飾品 が付いていることもあります。
人間は購入して着用 すれば良いですが、着ぐるみ はそういうわけにはいきません。

そこで今回は、以前お受けした キャラクター着ぐるみ製作 の一コマをご紹介します。


着ぐるみのパーツ もオーダーメイド

この写真は、以前に製作をした キャラクターの靴 を製作している場面です。作業をしている スタッフの手 と比較して頂くと、非常に大きい スニーカー なのが、お分かり頂けると思います。

ご依頼のあったキャラクターは、足が短くて太い フォルム で、洋服 と スニーカー をいつも着用しているデザインでした。
お客様と ご希望のボディバランス をシミュレーションし、決定したサイズ にて一から オーダーメイド します。

着ぐるみ製作 は、ボディの制作 だけではありませんので、ご依頼のデザインによっては このような 小物 や 装飾品 も一から製作します。

もし、キャラクター着ぐるみに、
「洋服を着せ替えれるようにしたい」
「カバンを背負えるようにしたい」
などのご要望があれば、その パーツ作り はもちろん、パーツ を着用できる 仕組み も製作をする、それを全て含めたものが「着ぐるみ作り」と言えるのです。

着ぐるみが活躍する環境 を想定

着ぐるみ は人間が装着しますので、装着する方が動きやすいように、また動きが自然に 着ぐるみの動き に伝わるよう 、内部は様々な工夫の上、製作をしています。
例えば、ご紹介した 大きなスニーカー の中は、着ぐるみアクターさんの足を固定出来るような仕組み にしています。

着ぐるみは、基本的には 体の動き で感情を表現します。
そのため、足元が不安定だと キャラクターイメージ自体に影響が出ることもあります。その他にも、動きの多いキャラクターにとっては、怪我を防止する観点からも 非常に重要な仕組みなのです。

その他にも 製作する上で私達が意識をするポイントは多々あります。

例えば、
・着ぐるみがどんな環境、場所で活躍をしていくか?
・どのぐらいの頻度で活躍をしていくか?
ということです。

着ぐるみは、イベント や テレビ、テーマパーク 等で見たことがある方が殆どかと思いますが、屋内 にいる時もあれば、屋外 にいる時もあります。

屋外 での活動が多いのであれば、汚れやすい 足元 は 汚れを拭き取りやすい素材を選んだ方が、もちろん 着ぐるみ は長持ちをします。
屋内での活動が殆どなのであれば、ツルツルの床 が多いかもしれないので、足裏は よりしっかりとした滑り止めを付けた方が、安全です。

今回のご依頼は 足元が スニーカー のデザインだったため、そのデザインを活かし、
表面は 水に強い レザー で仕上げ、靴底は 滑らないように ゴム素材 を使って滑り止めも付けました。

実際に製作を開始する際は、
「どのような素材なのか?」
「どのような質感の物か?」
色味のバリエーションなど、お客様にサンプルを見て頂いてご説明をし、決定していきます。

今回は 着ぐるみのパーツ製作 を例にあげましたが、他にもお客様が気になるポイント は多々あるかと思います。

「帽子 を被れるようにしたい!」
「手で 物を掴めるようにしたい!」
「走ったり、アクロバット な動きが出来るようにしたい!」

製作物のご依頼の際は、このような 細かなリクエストや拘りたいポイントなどもご相談頂ければ、様々なご提案をさせて頂きます。

是非、お気軽にお問い合わせください。

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